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なぜ虫歯になるの?
虫歯はミュータンス菌などの細菌による疾患です。
この菌は唾液を介して、食器の使い回しや回し飲みで感染します。
口内に入ったミュータンス菌は、
歯に付着して生息するために、
食べかすの中に含まれる糖分(主にショ糖など)を分解して、
グルカンというネバネバの物質を作ります。
(これは、グルコシルトランスフェラーゼという
ミュータンス菌の酵素によるものです。
ショ糖を単糖に分解する反応①を触媒し、
①… C12H22O11(ショ糖) + H2O(水) → C6H12O6 + C6H12O6
生じたグルコースを繋げてグルカンを合成します)
このネバネバが他の細菌も集めて塊になることで歯垢が形成されます。
次にミュータンス菌は、
先ほどの①の反応にて生じた単糖を乳酸発酵させ、
エネルギーを得ようとします②
②… C6H12O6(糖)→2C3H6O3(乳酸)+2ATP(エネルギー)
この反応で副産物として生じた酸が、
歯を溶かし、穴が空く訳です③
③(脱灰)… Ca10(PO4)6(OH)2(歯) + 8H+(酸) ⇒
10Ca2+(カルシウムイオン)+ 6(HPO4)2-(リン酸水素イオン) + 2H2O
脱灰
虫歯菌が出す「酸」により、歯を構成するハイドロオキシアパタイトの結晶からカルシウムなどのミネラル成分が溶け出して結晶構造が崩れる現象を脱灰といいます。
再石灰化
中性環境では唾液中のリン酸やカルシウムがそこに沈着して結晶のミネラル成分が回復します。
この脱灰と再石灰化のバランスが崩れ、再石灰化が遅れてしまうことによって起こるのが虫歯です。
虫歯に影響する
4つの要因
酸で歯が溶ける
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