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金属アレルギーってなに?
まず体の免疫機能とは、
異物が身体に侵入してきたときに、
それらの異物を攻撃しようとする仕組みです。
アレルギーは、体に害を与えないモノにも
免疫が過剰に働き、腫れや炎症などの不利益をもたらす症状です。
金属アレルギーはアレルギー性皮膚炎の一種で、
皮膚や口腔粘膜に炎症を生じさせます。
これは唾液や水分により金属から溶出した金属イオンが、
人体のタンパク質と結合し、
免疫の攻撃対象となるタンパク質に変質することで起きます。
腐食した金属
腐食した金属によりムシバ
に進行した例
歯科治療において、金属素材を使う利点は、
保険診療なため、安価で治療できること、
また金属という素材柄、強度が強いことが特徴です。
保険診療に使う主な金属材料としては、
金銀パラジウム合金(いわゆる銀歯)が挙げられます。
しかし、この合金は銀48%、パラジウム20%、金、銅、スズ、その他の成分で造られており、金以外は金属アレルギーの原因になります。また、唾液により金属が腐食してきたりします。
また、金属アレルギーは『遅延型アレルギー』なので、
アレルギー源が体内に入ってから1日~数日で反応が起きます。
ですので、万が一発症された場合には、
後日原因となる金属を除去し、
別種の金属や陶材などに替える治療が必要です。
そのため、既に発症された方や事前に予防をお考えの方は、
口腔内修復物に金属材料を使用しない治療法が薦められます。
(保険内;レジン 自費;ジルコニア)
なお、金属アレルギーの有無は、
皮膚科にてパッチテストを受けることで確認できます。
銀歯で治療した歯
ジルコニアで
治療した歯
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